賑やかに暮らす草屋古民家改修
解体初め
先日のお日柄の良き日に解体初めを執り行いました。
四方のお清めをして家の一部を解体し、長年お世話になった家への感謝の気持ちと今後の工事の無事を祈ります。
ご家族の同居を控えて快適に暮らせるように改修工事をさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
小屋裏
解体工事にかかり三日目
ついに小屋組みが現れました。
茅葺は残したままその上に板金で覆いなおします。
竹と藁で組まれた屋根
補強、補修しながら進んでまります。
本日で
躯体の補強をしてから解体する場所等もあるので全て壊している訳ではありませんが、本日でほぼ解体完了です。
次は土間の段取り。
大工さんが入る前に足元を固めていきます。
獣害
現場の外に何か転がっている・・・。
先日現場にアライグマが出るとか聞いていたのですが、
トウモロコシが被害にあっておりました。
現場の近くに畑があるのですが、こんな痕跡が残されているとは。
解体後すぐは無理ですが、後には入らないようにしなければ・・・。
ニョッキり
玄関からニョッキリと。
土間のコンクリート打設をするための配管が来ました。
昔は一輪車で運んだり、シュートで打設したりしてましたが、
職人さんの高齢化で少量でもコンクリートポンプで打たないとキビシイです。
墨出し
今日から大工さんが現場へ入ります。
何はともあれ墨出し
家全体の通りを見て基準になる直線、直角を出していきます。
部分を直していくならこんな確認は必要ありませんが、全体を直していくのでこの作業を疎かにすると納まりが悪くなります。
地味ですが非常に大事な作業です。
補強中
何度かリフォームをされている家なので
まずは補強から
本来あったはずなのに柱を取っていたり、バランスが悪かったり、間取りの為に等
柱を入れて補強しております。
少しづつ
足元が良くなってきました。
補強しながら壊しながら。
だんだんと安心感が増してくる状況です。
ここに入れます。
現場から設計さんにダイレクトに打ち合わせ。
補強梁をどのくらいの高さで入れる?
高さとバランス考えたらこの辺りがベスト。
すぐに書き込んで確認してもらいます。
埋まってます。
先日コンクリートを打ってすぐの状態。
進入路が狭く度々ミキサー車も呼べないので
ある程度まとめて来てもらっております。
奥の土間と玄関の入り口辺り。
職人さんの邪魔にならないように段取り良く。
部屋らしく
内部の補強工事がほぼ終わり 壁や天井の下地を組んでいます。
建具の再利用も考えながらで大工さんも頭を悩ませながらの作業。
壁ができて来ると空間のボリュームがわかりやすくなってきます。
西日に照らされ💦
9月もあと数日というのに本日も30度超えの暑い一日でしたね。
現場では、旧茅葺屋根の板金を貼替るための屋根下地を作っている最中でした。
急勾配のため滑り落ちないよう慎重に貼っていきます。
夕方になると西日に照らされさらに暑くなります。
明日は雨予報なので雨対策のための作業内容も増えるのでなかなか前に進みません。
下地
天井の下地や壁の下地が組みあがってきました。
かなり姿形が明確になってきたので、部屋のイメージがつかみやすいです。
補強もしっかりされており、安心感も違います。
屋根から水が入らないようになったら再び内部の作業に入ります。
茅葺だったもの
昔は村の人総出で屋根を葺き替えていたといいますが。
このご時世そういう訳にもいかず、板金を葺きなおします。
下地を補強し直し、ルーフィングで覆っています。
瓦の形を模した板金を葺いていくので、当初より重厚感がでます。
仕上がりが楽しみですね。
床張り
檜のフローリングを張っております。
木材の中でも比較的軽く柔らかいです。
足ざわりも少し暖かく感じられる位。
その分傷も付きやすく、白木なので汚れも目立ちます。
日焼けしてくると汚れも傷も気にならなくなり、バランスの取れた良い床材だと思います。
一枚一枚丁寧に張ってゆきます。
断熱性能アップします!
今回の改修工事では暮らし方の変化による間取りの変更だけでなくサッシの入れ替えなど性能的にもグレードアップさせます。
天井や床下、壁にも断熱材を入れ暑さ寒さの対策をしています。
ご覧のように断熱材がビッシリ!!
考えてる。
今年入った大工さん。
鉋を研ぐのも様になりましたが、何か気にかかるようで、
親方に何が悪いか確認してもらっています。
逆目が止まらないは押さえが効きすぎているせいなのか?等
既に私には分からない世界です。
本人のやる気も素晴らしいですが、若い力は吸収が早くて良いです。
瓦のような
瓦のようで、瓦じゃない!
遠目から見ると瓦に見えますね。
ボリュームもしっかりでて良い雰囲気です。
腰を張る
玄関袖の腰壁を張り終わり
左官が壁を塗っています。
袖に格子も組んで玄関前にボリュームが出てきました。
少しづつ仕上がりも見えてきました。
雰囲気良く仕上がるように。
気が付けば。
もう年末・・・。
大工事も佳境に入りました。
来週からは内装の工事にかかっていきますが
ここまで直る物かと工事している方も思うくらい綺麗になりました。
職人さんには頭が上がりません。
パテ打ち
内装工事が進んでおります。
塗り壁とクロスの壁があり
こちらはクロスの方の下地。
ビスの穴を埋め ジョイントを埋め できるだけ平滑な面を作ってくれています。
熟練の職人さんが細かくチェックしながら仕上げてくれております。
給湯器
エコキュートを設置しております。
来週寒波が訪れそうなので、水は入れないようにしております。
電源が入っていれば問題無いのですが、そのままだとこの辺りでも寒くなると何処かの管に支障が出ます。
外部にむき出しの水道管がある場合はこの時期は注意しましょう。
洗う
左官工事の洗い出し。
洗うといってもジャブジャブと洗うわけでは無く
刷毛で汚れを落とすような
季節によって変わる洗うタイミングが難しい所です。
建具も入れます。
暫くは建具入れ。
新しい物も古いものも
ただ来たものを入れるだけでなく
切ったり掘ったり削ったり コマを入れたりと。
開口に合わせて取付します。
養生上がる。
建具も入れ終わり、養生を上げました。
以前の面影は天井に若干残る梁に見られるだけです。
補強しながら丁寧に仕上げていきました。
お引き渡しまであと少し
細かい所のチェックをしていきます。
お引渡し
工事も完了しお引渡しをさせて頂きました。
以前の面影もあまりなく新築のように仕上がっています!
先日はご厚意で見学会もさせて頂き、見学された方も「新築みたい!」と驚かれていました。
長年経ってなおまだまだ本領を発揮して住まわれる方をどっしりと受け入れる建物になってくれることでしょう。
これからもお付き合いは続きますが一先ずお引渡しです。
工事中はお世話になりました。完成おめでとうございます!!