伝統的な蔵風の家
丁張
今回は後輩を連れて二人で丁張。
ほぼいつも一人で作業していたので、煩わしさもあるのですが、
楽さもある。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
人に育てるという事は難しいです。
土間打ち
あまり梅雨らいくない7月。
雨の間を縫ってコンクリートの打設をしております。
暑い時期なのでコンクリートがよく乾燥しますが、し過ぎても困るので
雨の間を縫いながら、しっかり養生し施工してきます。
前後
古材を使う現場では構造材に塗装をします。
材の内部は脂っ気が多く残っているのですが、外部はパサパサのカラカラ
材料を保護し美観も良くなるので自然の油を使用した塗料で潤いを与えていきます。
着色をすれば新しい材料でも古めかしく見えたりしますが、実際に年月を重ねた材料の風合いには叶いません。
山盛
上棟前に加工しなければならない材料が会社に入ってきました。
明日から順序良く加工して参ります。
紙を貼る
構造材を削って綺麗にしていっております。
ただそのまま現場へ持って行く訳では無く、紙で養生してから
汚れないように、だれが現場に来ても一目で分かるように。
1本1本丁寧に紙を巻いていきます。
ひと手間
全て手刻みで、という訳にはなかなかいきません。
それでも人の手の入った仕事をするように心がけています。
現場に来た材料をそのまま組む事が殆どを占める昨今
器械では出来ない手仕事は尊いです。
後悔
こんな難しい仕口にしなきゃ良かった・・・。
と自ら後悔。
外部に面してる5本溝の指鴨井にコミ栓まで打ちこんでしまって・・・。
そんな事を言いながらもサラッと仕事をしている大工さん凄い。
テトリスのような仕口で私には訳が分かりません。
框
家を入って一番に目にする部位かもしれません。
選ぶ基準は全体のバランスだったり、一点だけ良い物だったり。
ですが、ここに良い物を使っていると格好がつきます。
無垢の欅の框。
今削っていますが素晴らしい材料でした。
詳細はまた後程
搬入
週末に雨が集中しそうなので。今日のうちに材料を搬入してしまいます。
お昼から雨が降りそうなのでシートをかけてしっかりと養生しておきます。
棟上げ
昨日無事に棟上げを行いました。
午前中は雨だったのですが、順調に垂木まで打ち終わる事ができました。
水抜き穴があるとは言え基礎の下に少々水たまりが出来ていました。
また明日行って水抜き&確認していきます。
面材
早くも大屋根が完成し少し下に外部の耐力面材を貼っております。
サッシも本日現場入り。
お盆までには戸締りが出来るようになると良いな。
暑い中
大工さん現場で頑張ってもらっています。
ササッと鉋掛け。
既成の窓枠が殆どのこのご時世。
現場に削り台があって、大工さんが鉋掛けをしている現場なんてそうそうありません。
腕を上げるのは難しいけど、落とすのは簡単。
こんな仕事を当たり前にこなせるのは素晴らしい。
覆い隠す
現場は屋根工事の真っ最中。
なので内部は材料でごった返し、外は覆ってこの様子。
お盆までには屋根の大工工事は完了しそうです。
サッシも入り取り柄あえずは一安心。
仕上り
大引き天井の出来上がり。
構造材の上に杉板30mmの物を張っており
これで1階の天井と2階の床を兼ねております。
多少床なりは否めないですが、昔ながらの納まりです。
玄関框
家の中その床上に行く為の段差として入れる材料です。
バリアフリーだったり意匠的に入れない事も多くなっていますが、
やはり無垢材の大口径の框があると存在感があります。
堅く重く加工のし難い材料。大工さんが苦心しながら作業しております。
流石の
親子でリズムよく現場を進めていってくれている棟梁。
電気屋さんが内部を進めている間にもう外が完了です。
暫く天気が怪しかったので内部の仕事に専念出来ます。
テクスチャー!
建築用語ではありませんが、何となく雰囲気で使ってる言葉です。
材料の質感だったり色合いだったり材質の感覚だったり。
自然素材を使う事の面白みも、この均一では無い質感が良いと私は思います。
この焼板は特に異質なもので材料、焼き具合、張った人で全く違う物になります。
同じ物が二度と無い外壁です。
落とし掛け
写真右側の黒い材料が落とし掛け
床の間の垂れ壁上部につく部材名です。
ここではラフな材料を使って入れていますが、
本来は杉、桐、黒檀、紫檀等ですが、ラフな場合は竹や皮付の材料だったりもします。
施主さんの好みに合わせて適材適所に。
色と断面を見る限りはカリンか、ブビンガか、その辺りの材料かと思われます。
縦に
ホームページを見られる方がパソコンでは無くスマートフォンで見られる事が多いので
写真を縦にしました。
過去のホームページから更新する事数千回。
その頃にはスマートフォンなんてまだ無かった時代でしたから
時代の流れを感じます。
そんなこんなで大工さんは廻縁の加工中
空調服の赤が眩しいです。
天袋
キッチン等によくとりついている天袋。
調理器具や食器等を片づける収納です。
既製品では無く作り付けなので
柱から壁までビッチリ納まっています。
遊び心
細かい詳細がや図面に書かれてなかったりする部分。
お施主さんの好みが何となく伝わっていると、少しだけアドリブが入り
小舞竹が余っていたので、それが張られていました。
手間はかかるけど、遊び心は大事です。
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玄関
実用的では無い部分、ですが家の顔になる場所です。
必要最低限のサイズを設計する事の多い玄関ですが、
ここの家ははなかなかの大きさ。
土間のサイズに負けない意匠になっております。
三和土の土間に塗り壁
仕上げてをすると重厚感がでますね。
手摺
リビングからの眺め。
壁の仕上げは出来ていませんが十二分に見応えがあります。
机
事務所の在庫の中から施主様と打ち合わせして引き出した材料。
幅も広く大きい。
家具屋さんでは出来な仕事ですね。
年1
1年に一度位作っているかなと思う格子。
縦格子とは違いRになってる横格子
目線を遮る効果の大きい格子ですね。
見た目も印象も柔らかく、良い雰囲気です。
バランス
2階の高さが抑えられているので、見た目の重心が安定しています。
細長くても綺麗な建物は一杯ありますが。
地に足のついているような安定感があります。
もうすぐ仕上げ。
こじんまりと
テレビ台が鎮座しています。
色が濃いのでなかなか主張してきます。
一枚板
養生を取ってみました
もともと重厚感のある素材だったのですが、
実際に重い。
5人で現場に運び込んで取付ました。
大人数座っても十分な広さですね。
クロスを張り
少し雰囲気が変わりました。
プラスターボードの時よりも明るくなり
木部との境にメリハリがつきました。
家の中でローリングタワー建てるのも恒例ですが、
大きい物なのでいつも気を使います。
真っ黒
土間に墨を混ぜ塗っています。
もう真っ黒としか形容できないくらい真っ黒。
ですが墨なので徐々に色が白けてきます。
ですが今は真っ黒です。
入りました。
キッチン入りました。
いつもより低い位置に。
あとはタイル工事を待つばかり。
完了検査。
建物がほぼ仕上がりましたので完了検査を受けました。
内装は未施工の部分がありましたのが「出来上がったな~」と感激しました。
見応えも充分です。
土の風合い
小舞からすると工期も手間もかかりますが、
表面だけは土の風合いを。
とはいえ昨今の新建材のように薄くは塗れない土なので
重い質感を感じられます。
足場も無くなり
足場も無くなり現場の方もほぼ落ち着いてきました。
完了検査も終え次は外構の工事にかかっていきます。
左官?
いつもは壁を塗る左官の職人さん。
ですがモルタルを扱う仕事なので当然のようにブロックも突けます。
大工さんばかりに目が行きがちですが、何でも器用にこなしてくれる職人さんがいてこそ
良い仕事が出来ます。
何事にも前向きに、臨機応変に対応してくれてありがたい限りです。
外構工事
いつもは建物が完成したら、あまり更新する事の無いレポート
今回は引き続き外構工事もお願いされており、徐々に進めております。
土を鋤取り、砕石を敷いたり、コンクリートを打ったり。
器用な職人さんなので、色々してもらいます。
仕上げ 外構
棟上げやら引き渡しやらが続き何かとバタバタしております。
こちらもようやく方がつきそうで、
本日無事カーテンがはいりました。
広く、明るいリビングになっております。
塀
庭を整地し塀を製作しております。
初めて塗る塗料、渋墨
「柿渋、松煙、清酒、醸造アルコール」という今まで見た事の無い原材料。
ベンガラや柿渋同様、昔の建物の防虫防蟻に使われている材料のようです。
使うのは初めてなので、説明書を見ながら慎重に施工していきます。