築41年目リフォーム 引き継がれる家
まずは解体
見えなかった部位が見えてくる。
特に天井裏は想定外な事も多々あります。
しかし昔の人の仕事を見ると、勉強になりますね。
考え中。
解体して天井の木組みが現れました。
リビングの天井をどのように仕上げていくかプランナーや棟梁も交えて色々と思案中。。。
構造の木組みの美しさを見せられるように現場で考えるのも大事なお仕事。
土が見える
何でもかんでも土間コンクリートを打てば良い、と言う訳でもありません。
40年以上経って問題の無い床下ならばそのまま利用します。
基礎もかなりしっかり作られており、構造もほぼ問題ない状態。
後から手を加える方にもプレッシャーがかかります。
見せる
再生工事ではよくする事ですが、隠れていた木組みを見せるように下地を組み替えます。
昔は当然していた事なのですが、今となってはなかなする事の無い木組み。
器械の加工では無く人の手の入った仕事。
時が経っても良い物です。
天井下地。
建物全体の天井下地が出来ていました。
大工さんによって現場の進め方は特徴がありますが、
ここの大工さんは全ての部屋の天井下地を先に入れています。
そうなるとお施主様にもイメージしやすくて打合せ時にも助かります^^
シート貼り
南面と東面は外装を全部やりかえます。
サッシも付き終わり少しずつ外部の雰囲気も変わってきました。
高性能グラスウール
一見ハムの様に見えますが。
天井に仕込む断熱材です。
密度が高く断熱性能に優れた代物。
配管
トイレやお風呂、キッチンの水回りの配管。
リフォームだと施工のタイミングが非常に悩ましい部分です。
天井材
和室等に貼られている事の多い天井材。
パパッと晴れる物では無く、ひと手間必要な材料。
遠い昔に
数年前お施主様突っ込まれた事がある「快段」
今も変わらず使っています。
本当にこういった物ってセンス無いですよねぇ。
既存
元々こだわりを持って作られた御宅なので、建具も良い物があります。
ただ使うと言えど、なかなか調節は難しく
同じ高さ、同じ間口にしても長年かかって調節された建具は歪んでいます。
新しく直す開口部を歪めて作る事は無理なので、再調整しなければなりません。
調整からの調整
意外に大変です。
指導
年配の大工さんからの指導。
机上では学んでも、いざしてみないとできません。
特に増改築は学べる事が多いです。
ゆるーい
既存の枠高さを利用してゆるいRの垂れ壁
階段も干渉しているので非常に悩ましい寸法ですが
なかなか良い雰囲気になっております。
畳コーナー収納
何度か作った事のある小上がりの収納。
少しでも収納量を増やす為の工夫があったりします。
それをした事のある大工さんなので、
大した説明も無く綺麗に組んでくれます。
熟練の技
床貼り
内部の造作もかなり進んできたので、床貼りにかかっています。
寸法は決まった物、とは言え無垢材なのでやはり寸法の狂いは気になります。
若干の調整をしながら貼っていきます。
カウンター下地
気配を、消して現場へ行き大工さんに気づかれる前に激写。
精度を、求められる作業なので真剣です。
トイレカウンター取り付け前の作業でした。
季節を感じる。
以前は壁だった廊下の突き当たり。光を取り込む窓を付けました。
狙ったようにちょうど紅葉したもみじがバッチリ見えます。
長い廊下の先に季節を感じて嬉しい気持ちになりました^^
骨組み
家具やカウンター、窓枠、下地まで組み上がり。あとはプラスターボードを貼ったり、仕上げたり。この部屋は大工さんの山場は越えました。
下地
塗り壁の下地をしています。
昔は土の上に塗っていたのですが、今は石膏ボードに塗ってゆきます。
時代が変われば材料も工法も変わってゆきますが、
塗り壁の雰囲気は変わりません。
クロスとは違う独特のテクスチャーが好ましいです。
下地がも良い
丁寧に仕事をしていると、下地すら綺麗に見えてきます。
仕上げの見える部分だけでは無く、見えない部分も手を抜かず。
良い仕事を心がけて。
塗れる所を
雨が降ると左官さんが外の作業出来ないので、
その間に内部を進めたりしています。
少しずつでも仕上がった姿が見えて来ると嬉しい気持ちになります。
靴箱
昔の間取りは玄関が広く収納少な目の良くあるものでした。
ですが現状に合わせると玄関に収納は多い方が当然便利。
奥の飾り棚が良い雰囲気です。
構造材の覗く
リビングの下地が出来上がりつつあります。
大工工事もいよいよ佳境
少しずつ仕上げの段取りをしていっております。
2階
隠れていた材料を表しました。
何気ない軸組ですが、それが良いです。
キッチン
大壁ながらにしっかりとした空間へ。
熟練の大工さんの力でなければここまで出来上がらないでしょうね。
引き出し
畳のある小上がり。
まだありませんけどね。
仕上りが楽しみな場所です。
実は
何気ない写真ですがこの現場で一番難しい仕事をした場所です。
長押を残したまま開口の形状を変えているのです。
ここまで違和感無く収める技術は色々な経験が無いと無理ですね。
パテ打ちから
クロス工事と左官工事が半分半分くらいの現場。
左官工事だとベターっと全面下塗りしますが、
クロス工事だとジョイント部とビス部のパテ打ち。
無数にあるビスの跡・・・。
一度した事がありますが、気が遠くなります。
ごろっと
左官の仕上げ材が現場に届きました。
「都の砂」「金屏風」等
クロスと違い塗り壁の名前は何だか古風な気がします。
塗り壁
ぱっと見た目では解りませんが。
壁仕上がってます。
クロスと見た目が一緒じゃ意味無いじゃない?
と思うでしょうが、実際のテクスチャーはまるで違います。
調湿効果もありありです。
クロスが終わり
ボチボチ器具取付け。
塗り壁が多く古風な色合いの多いお部屋ですが。
子供室は現代的。
照明も洒落ています。
器具も付き終わり
建具を切り込んだりしています。
新設した枠には楽にそぐいますが、
古い部分に合わせるのはとても苦労しています。
長方形の枠が年月と共に変形しているので、それなりに建具を入れるのは至難の技。
外も堀
カーポートを施工する為土間の掘削中。
昔の家だと駐車場なんてそこまで重要視されていませんでしたが、
今は一家に1台!なんで事はまずありません。
大事な工事です。
煌びやか
押入れの奥だけ見たこと無い柄のクロスが張られていました。
これを居室に張るには勇気が要りますね。
畳入りました。
この部屋はそのまま。
壁だけ塗りかえました。
左官さんも久しぶりに使う建材。
昭和の香りを感じます。
完成 ほぼ!
畳コーナーからの写真。
元の間取りと比べると全く違う物になりました。
リビングは広い方が良いですね。