土間でつながる瀬戸の和風平屋
掘り方
本日より基礎着工。
久しぶりに地盤改良の無い場所だったのですが、掘ってみると納得の硬さです。
重機が苦戦しながら進んでおります。
全景
明日土間のコンクリート打設予定です。
9月が近づくにつれ少しづつ工事もしやすくなってきました。
上棟までは少し間もあるので、すっかり秋の様相になっている気がします。
ケヤキの丸太
山から引き出してきた欅の丸太。
これより二回り程大きかったのですが、あまり大きすぎるのも格好悪いので
かなりスリムにしております。
腐れや虫食いも無くなり赤身の綺麗な丸太になりました。
土台敷
日曜の上棟に向けて土台を敷いています。
久しぶりに蒸し暑い陽気ですが、抜かりなく準備を進めて参ります。
のびやかに
昨日無事上棟が完了しました。おめでとうございます。
太い柱で欅の梁を受ける。仕口も見事なものです。
強靭な木質と共に加工のし難さもかなりの物。
刃物の手入れをしっかりしておかないと削る事さえできません。
大きな間口を受ける木材は美しです。
垂木割り
ただ並べれば良いわけでは無く、壁の取り合い、瓦の割り付け、等々を気にしながらの作業。
ようやく涼しくなってきたと思っていましたが、夏がぶり返してきました。
屋根が終わるまでは暑そうですね。
メモを取る
何を書いているか、解る人には解るメモ。
現場で大工さんと打ち合わせし、その場でメモ。
メモ用紙が無かったので、養生用の紙を拝借。
同じ仕様でも大工さんによって材料の寸法が数ミリ違う事もあるので、
現地で確認するのが一番です。
断熱
白く見えている部分が断熱材。
普段は全面この仕様が多いですが、今回は断熱ラインを下げる部分を設けています。
内部の垂木や野地板がそのまま見える部分はこの施工方法ですが、
天井を組む箇所は天井断熱にしています。
カ所に応じて適切な施工を心がけています。
野地仕上り
仕上げで見えてくる部分の屋根が完成しました。
完成後もこのままなので、大工さんもかなり気を使って作業してくれています。
垂木や野地板も色、木目を選別しながら貼っていっています。
良い仕上りです。
金物取付
金物の取付は大工さんがしてゆきますが。
その不備が無いかを社内で事前チェック。
それの訂正を私が指導、施工してゆきます。
慣れた作業ではありますが、丁寧に。
加工済み
出格子です。
組む順番は大工さんによりけり。
部材を加工して1つづつ取付る人もいれば。
ほぼ組んでから現地に持って行く人も。
部屋内で見るとなかなかの迫力です。
検査
中間検査にて。
金物、防水等々、色々な項目を検査されていきます。
慣れているとは言え、意外に検査員さんによっても個人差があったりします。
特に我が社は普通の作りでは無い部分も多いので・・・。
指摘事項も無く無事に検査完了。
枠加工
既成の建具枠とは違い1つ1つ全て手作りです。
鉋で削って溝を付け取付け。
どんな枠でも自由自在に作れます。
暖簾
くぐれそうな垂れ具合の削りカス。
大工さんが鉋がけをした後なんですが鰹節の様に綺麗です。
長く綺麗に均一に。
余程手入れされているのでしょう。
薄削りというのも有りますが、あれは技術は必要ですが実用的ではありません。
目地を切る
枠の木口(横)
ただ切ってくっ付けるだけは無いんです。
溝を掘って、切って、小口の加工して、削って
実はただの枠でも取付までは何工程もあるんです。
一部屋ずつ
現場や大工さんによって進め方は様々です。
ここの現場は1部屋ずつ済ませてくる様子。
奥からどんどん部屋が出来上がってきています。
重し!
外部に面する引戸が多いので、敷石も3本もあります。
1軒でここまで多いのも稀です。しかも長い。
施工するのも一苦労でした。
網代
今回初めて使うのではなかろうかの
「ヨシ網代」
節や色の違いが見られますがなかなか荒々しい雰囲気
ですが、材料が細いので上品にも見える。
経年変化の楽しみな材料ですね。
チラリとのぞく
換気扇の配管部分
換気扇も天井に、壁に付いたりと場所によって使い分けています。
ここの場合は外部に庇が付いていて、壁付けは無理なので天井へ。
欠き込み
大入れと呼ばれる仕口
材料の厚みを切り込んで隙間無く入れ込みます。
シンプルな方法ですが、寸法をシビアに合わせないといけないので実は大変です。
ステンド
施主様支給のステンドグラス。
今回の為に買ってこられたようで、明り取りに採用しています。
落ち着いたデザインで良いですね。
復帰
少し他所の現場へ抜けていた棟梁。息子さんが家を建てるので、一人で現場へ戻ります。外の仕舞からしてゆきます。
丸
アルミサッシを使わない、大工さんと、左官さんの協同円作成。
下地も難しいし、左官の仕事も難しい。
熟練の技が求められます。
外部大工工事完了
あと少しの取付物を残し外部の大工工事が完了しました。
左官さんも近日中に施工に入る予定です。
吹付等の段取りはもう来年の事をしているので
いよいよ年の瀬を感じてきました。
内部も続々と
おそらく今月中で内部の大工工事も片が付くと思われます。
丁寧な仕事をしてくれている大工さんに感謝です。
これから玄関の方の造作にかかって参ります。
ラス貼り
メタルラスをはっています。
「lath」「小舞」「木摺」「痩せた人」と言う意味もあるようです。
モルタルが落ちないように引っかかるネットの事。
これが無いとモルタル塗れませぬ。
グレー
空と同じグレー。
左官さん達が壁を塗り上げてゆきます。
年内には外部の左官工事は完了しそうですね。
竹釘
天井から吊り下げているように見える竹。
意匠上の物なので「竹釘も飾りですか?」と大工さんに聞くと
実際効かせているそうで、技術の高さを感じさせられました。
しれっとしている仕事の一つ一つにもちゃんと意味を持たせてくれています。
諄い
数寄屋はスッキリというイメージもありますが、
家主さんの趣味を前面に押し出すのが本来の意。
良い間境になりました。
小屋組み
屋根の加重を受ける小屋組みの種類も色々とあります。
母屋の下に束を受けるだけの形状が一般的ですが、
写真のように角に組む事もあります。
施工の手間は少し増えますが、荷重を分散するので家の為には良い方へ働きますし
連続するデザインは目を引きます、仕上げが進むとより際立ちます。
左官さ
左官は居るのに右官は居ないのか?そんな疑問を感じて調べた事が有ります。
右官=大工と名前を変えており、左官はそのままの名前で残っているようです。
大工さんは今の多くの現場で活躍していますが、左官さんは活躍の場をサイディングやクロスに奪われています。
そんな中若い職人さんを育成できるという事はとてもありがたいですね。
タイル
水のかかりやすい所にタイル。
壁も漆喰で汚れやすいですからね。
初
この現場最難関の部分。
大工さん左官さん共に高いの技術力無くして納める事の出来なかった場所です。
正直な感想だともうしたくありません。
ウッドワン!
建材メーカー!というイメージしかないウッドワン。
シート貼りの新建材の多い中、無垢の建材を取り扱っているイメージです。
存在は知っていましたが初のキッチン!
システムキッチンなのに無垢の建具の付いている、不思議な気持ちにさせられるキッチンです。
建具が付くと
味気なかった空間が少しずつ成り立ってきました。
まだゴチャゴチャと物がありますが、建具が入るだけで纏まります。
広々と
ゆったりとした広々としたトイレ。
自宅のトイレの雰囲気では無いですね。
苦心の
丸窓。
職人さんの頑張りでとても良い物が出来ました。
今日も通りすがりの方から声をかけられました。
よく目立つ場所なので気にされている方も多いようで。
支給品
施主様支給の照明。
イギリス?の物だとか。
なかなか面白いシェードです。
さらっと
私が施工図をサラッと書いて大工さんに渡すと。
特に苦も無く手すりが出来上がりました。
簡単そうに見えますが、端部の仕事の難解さが凄いです。
束の固定取次、丸太の施工、それをしれっと仕上げるスゴイ技術です。
先日
無事に展示会&お引き渡しが完了しました。
展示会用に家具を入れているのですが、こうなると生活感がぐっとでますね。
とても良い空間にしあがりました。