M様邸 新築工事
着工してました
重い腰を上げて、ようやくブログの更新をしています。
実は既に基礎は完成しており
現在は上棟に向けての準備中。
ちなみに
左に見えてる土の部分が敷地です。
こんなに広くはありません。
地盤は予想通りの悪さ。
今回は柱状改良でしたが、
鋼管杭だと恐らくとんでもない金額になっていたと思います。
流石レンコン畑。
基礎
こちらは地道に作業を続けています、
今日から土台敷き。
お隣のダイワハウスも工事中。
現場事務所も完備で羨ましいです。
竜巻や落雷、突風等本当に不安定な気候ですね。
日中は夏を思わせる暑さ。
夏は遠いのに、既に心が折れそうです。
敷き終わり
ここの現場は大工さん1人で段取りをしているので
私が少々お手伝い断熱材を叩き込んできました。
隙間無くピッチリ入ったので気持ちよい。
ブルーシート
今晩から雨ですね。
木曜日に上棟を控える現場としては非常に憂鬱な所
本日の作業は「仮組み」
上棟日の手間を少しでも減らす為に、
柱を立てる前に組める部分は組んでおきます。
主に組むのは家の外周
「通し柱」と呼ばれる2階の桁まで届く長い柱と
梁を組んでおきます。
柱があまりに長い為、それ単独では建て辛いですから。
それが終ったら雨養生の為に
ブルーシートを綺麗に貼って、
後は晴れを願うばかり。
棟上げ
いままで何度も経験しているのですが、
やはり棟上当日は色々と気が張ります。
1日で家の骨組みを組んでしまわないといけないですから。
材木はあるか、金物は揃っているか
組む順番は大丈夫か。
段取りする方として胃が痛いです。
棟上げ2
いざスタートすると大工さんが組んでいくのですが、
私は今回材料を上げる段取り。
梁や桁に登らなくて良いのですが、
材料を並べたり、上げる順番を考えたり。
地味にキツイ担当です。
段取りよく10時には1階が組みがりました。
すぐに2階を組めれば楽なのですが、
屋根の材料を取り込む場所の確保や
2階の梁や桁を何処で並べるやで
てんやわんやです。
敷地が途方も無く広ければ良いのですが、
なかなかそうもいきません。
今回の家は久しぶりに「登り梁」
棟木の上に垂木が乗るのではなく、
大きな構造材を金物で固定していきます。
吹き抜けが大きく、母屋組みでは少々問題があったので
そのようになりました。
棟上げ
今回初使用三菱マテリアル「モイス」
いままで使っていたダイライトの代わりの面材です。
どのような物か試しに使ってみます。
良いようであれば、今後チェンジしていくようになるかも。
色々と
本日で屋根の工事がほぼ完了。
明日からは瓦屋さんが入ってきます。
今回の屋根仕舞いは雨が降らず非常に良い状況で作業ができました。
ここまま暫く晴れが続くことを願っています。
節
木材には節があります。
大きなものも小さなものも色々な節があります。
基本的には節が少ない材料の方が価値があるので、値段も高くなります。
仕上げ材料の腰板やフローリングで節の無い材料を使う家は多いですが、
構造材でここまで節の少ない綺麗な材料を使う事はあまり無いと思います。
節
今回の家は大壁なので柱は全て隠れてしまいます
当然1等の柱を使ってはいますが、それでも一般的な1等の柱と比べると
圧倒的に節も小さく綺麗な面が多いです。
まだ構造の見える段階で「良い材料を使っているな」
と自分の会社の事ながら毎回思います。
固定
外部の柱の束石を、位置が確定したので固定せねばなりません。
型枠を組んで、モルタルを詰めるだけの簡単なお仕事です。
箇所が多いと大変ですが、少ないので私が詰めました。
セメント
砂、セメント、水を、バケツに入れて。
ミキサーでしっかり練ります。
あとは詰めるだけ。
セメントはかなりアルカリ性が強い建材なので、ゴム手袋を着けて作業するのが基本なのですが、
うっかり忘れてしまい、素手で作業。
手の皮が剥けちゃいそうな予感がします。
地瓦
瓦を葺く作業で、手間がかかるのが棟の部分。
のし瓦を積んで雁振り瓦を載せる作業が難しい。
逆に面積の大きい地瓦の部分は、てんぽ良く、次々止めていくだけなので
意外に早く葺けてしまいます。
玄関
こちらのお宅は玄関はアルミドア。
機能性、防犯性、耐久性と
何だかんだで、既製品の建具は素晴らしいです。
キーレスのドアがあったりと
性能面では勝てる気がしません。
アルミサッシ
内部の断熱材、約半分が現場に入りました。
家が大きいので、断熱材の量も比例して増えています。
平均すると家一軒でこの断熱材を200枚程使います。
よくよく考えてみると凄い量。
断熱材
断熱材
何故必要か?と言われると、
外と、内部の熱の干渉を少なくする為です。
単純に夏暑く、冬寒い家にしない為ですね。
とは言え、快適な要素の夏場の通風や、冬場の日射まで
遮るのは勿体無い。
そういった面では昔ながらの日本家屋のデザインは
非常に上手にできていると思います。
夏は庇で日差しを遮り、風の通り道を作る。
冬場は土壁で蓄熱し、日差しを取り込む。
材料も設計も、バランスが大事です。
板張り
現在日本の住宅のほとんどは「サイディング」と呼ばれる外装材が使われています。
窯業、金属、木質、樹脂。
様々な素材のサイディングがありますが、わが社ではあまり使われません。
基本的には、木とモルタルの外壁になります。
昔ながらの材料ですね。
板も1枚1枚癖があるので、貼りながら少しずつ調整していきます。
丁度梅雨入りしてしまっているので、外部の作業が進め難いですが
晴れ間を狙って進めていきます。
ラス地
外部のラス地を張り終わりました。
モルタルを塗る為の網を止めるのに必要なものです。
「lath」直訳すると「木摺(きずり)」
簡単に言うと下地用の木なのですが、
外部でも、内部でも、ラス地です。
結構広い意味で使われます。
モルタル下地意外は全て板張り
わたしも少し手伝っていますが
幅もまちまち、反りもまちまち
浮造り仕上げなので木目が際立ちます。
一度焼いているので、施工中墨が付きます・・・・。
外観
機能性は大事ですが。
それに囚われすぎて見た目が悪くなるのは
なんだか勿体無い。
庇や軒の短い無い和風建築は
非常に野暮ったくなりやすいです。
高さもできるだけ低く抑えて
軒をバランスよく出して。
季節に合わせた住み方の出来る住宅が
理想的ではありますね。
東洋テックス
いつもは無垢材なのですが
ここの2階は東洋テックスのフローリングを貼っています。
無垢では無いプリントフロアです。
ですが、塗膜の頑丈さ、見た目の綺麗さ、コスト面は優れています。
全て無垢の材料が使えれば良いのですが、
やはりお金は大事です。
どこに力を入れて家を作るか。
玄関、客間、キッチン、寝室。
人それぞれに拘りのある場所に良い材料を使い、
他の場所は少しグレードを下げる
そういった加減も家作りには必要です。
色を決める
外部のモルタル部分の色を決定していきます。
この場所は工業地帯が近い為、できるだけ汚れが付きにくく
汚れても目立たないように濃い色の選択になります。
外部の熱に干渉され難い色は「白」なのですが
場所や環境で外装を変えるのは非常に大事な事です。
最初に小さなカラーサンプルで大体選んで貰い
その後大きなサンプルで色の確認をしてもらいます。
あまり突飛押しも無い色はありませんが、
大体の色は会社にサンプルがあります。
吹き付けやローラー仕上げ。
仕上げの種類は数限りなくありますね。
吹付け完了
外壁の吹きつけが終っております。
今回は水島の工業地帯が近い為、
家のイメージと、排煙や鉄粉が付着して外壁が汚れないよう、
濃い色を吹付けました。
イメージを合わせる事も大事ですが
住んでいる地域の特性に合わせることも大事です。
床材
大工さんの家と言う事もあり、
豪華にしたい所ですが当然お金は大事です。
その中でも床だけは譲れないとの事で、
ウレタン塗装の桜フローリング。
薄いピンク色で綺麗ですねぇ。
サクラ
玄関の式台は豪華にサクラの1枚板。
松や、ケヤキと違いサラッとした見た目です。
ですが材料自体がなかなか無いので
大工さんが目を付けてさっと持っていきました。
上品に納まりました。
奥様の要望でガラスブロックがあちこちに入るようです。
このガラスブロック、以外に面倒な物です。
固定の方法や納めかたが今ひとつしっくりきません。
大工さんと悩んでいます。
スッキリ
やはり足場が無くなるとスッキリします。
以前書いた通り、汚れの気になる地域なので色は暗め。
1F部分が塗装焼板。
2Fはジョリパッド
どちらも色々な種類があるので、雰囲気に合わせて色を変えていけます。
ガラスブロック
ガラスブロックも無事に入っていました。
結局枠を組んでそれに入れたようです。
大工さんが自分で考えながら進めているのいます。
悩む部分も多いようで
ジワジワ家具とかも組んでいます。
暑いなか
男2人で框を削り合わせています。
暑苦しい雰囲気の中。
黙々とすり合わせていました。
早く涼しくなれば良いのに・・・。
-
昭和ボルト
最近は滅多に入れるのを見た事が無い
「昭和ボルト」
殆どはビスや仕口で事足りるのですが、
少々柱が曲がっており、仕方なく手間のかかる作業になっています。
手間はかかりますが、間違いの無い仕事です。
組むだけなら
ただ後先考えず、ただ組むだけの工事なら、誰でもできます。
ですが材料の癖を読んで、いつまでも歪む事無く組もうとすると
框1本入れるだけでも、色々な作業が生じてきます。
最後には隠れてしまいますが、工夫が随所にされています。
結果は数十年後にしかわかりません。
どうなるでしょう。
奥が深い
框の上側の比も上手く納まっていますね。
当然これも切って付けてるだけではありません。
前回書いたようにボルトで引っ張ったり
目地を切ったり、ビスでとめたり、ボンドを付けたり
1種類でも固定はできるのですが、色んな止め方を併用しています。
当然時間と手間をかければもっと色々な止め方もあります。
大工仕事は奥が深いですね。
川
敷地の中に川が発生。
粘土質の土壌の上に造成されているので
丁度水の溜まっている層ができあがっています。
下水道の繋ぎこみで少し掘ったら小川ができました。
蓮根畑、流石です。
家具
キッチンの反対側にマガジンラックが出来ていました。
非常に見た目は単純なのですが、
よくよ考えると、結構面倒だということが判明し
私が下地の図面を書いて大工さんに渡しました。
どんな家具でも自由になるから良いですね。
テレビ台
こちらはテレビ台。
階段下のスペースをフル活用しています。
少々デッドスペースになってもお構いなし。
かなり大きな収納が出来上がりました。
そろそろ
大工工事が終わりそうな予感です。
大工さんが自分の家を作っているので
私は細かい指定をする事なく、
材質や納まりの相談や少しの段取りをするだけでした。
一生に一度の我が家。
当然悩む事が多いです。
自分で何棟も建てているので
こだわりたい部分やコスト面で我慢しなければならない部分、色々出てきます。
やはり一番は「頑丈」に。
細かい部分までしっかり組んでいます。
パテ打ち
大工さんが抜けて3日
クロス屋さんがひたすらパテを打ってます。
下地処理をきっちりしておかねばならないジョイントから
何度もパテを盛っては摺って、盛っては摺って。
平らに均していきます。
ハードクリアオイル
プラネットカラーのハードクリアオイル。
家具や枠等、主に手垢や汚れを付きにくくする為に使います。
飲んでも大丈夫!と言われる塗料なのですが、
本当に飲むのは勘弁してもらいたいですね。
無駄なく
キッチン前の本立て
どうしてもこれが作りたかったらしく
色々悩んで出来上がっています。
そろそろ、完成?
しゃれおつ
非常にしゃれおつな手洗い器が付いています。
トイレの横に設置されているもので
小さい手洗い器です。
実際使うのもこれくらいの大きさで充分。
適材適所
大きすぎるのも違和感があります。
しゃれおつ2
内部の足場を解体し、
すっかり広くなった内部。
エアコンの効きは悪くはなりますが
効率だけを追い求めてたら
つまらない家になりますからね。
遊び心は必要。
ストーブ
マキを燃やして暖を取る事ができ。
一度火がつけば家中を温められる雰囲気の良い物なのですが、
ただイメージだけで取り付けして良い物ではありません。
当然、火をつけてから温まるまで2時間くらいかかります
スイッチ一つで温もる物ではありませんし、
火を付けるのにもコツが必要。
それと設置費用が高価、本体が40~50万円
煙突と施工費が50~60万円と高いです。
だからと言って、安い暖炉や煙突を使用する事は色々なリスクがあります。
何故に煙突が何でそんなに高いかと言うと
理由は断熱2重煙突を使用している事
安いシングルの煙突を使用していると煙突が冷めてしまいススやタールが内部に付着してしまい内部火災の原因になります、
マキを継ぎ足し忘れると温度差で煙の逆流が起きる可能性もあります。
当然一生物の設備ではありませんし、メンテナンスをしてかなければならないものです。
施工実績のある信頼できる暖炉屋さんにお願いするのが一番!
よく考えてから暖炉は付けましょう。