読み込み中...
実例紹介

施工事例

下津井宿 風待汐待 空き家古民家を活用した 一棟貸し宿泊施設

街並み保存地区である下津井の旧道に面した、昭和中期〜後期ごろの空き家をリノベーション
職人の手仕事により、新旧が織り交ざった、快適で過ごしやすい施設へと生まれ変わりました。

【外観】
外壁、庇、タイルなど、極力既存を活かして改修した。
歴史的価値のある、隣接した旧回船問屋の木製門も、補強工事の後にガレージの門として温存している。

【玄関】
趣のある外壁タイル、庇は既存のまま。
地域に開かれたスペースとして活用できるよう、間口は広くした。
石敷きのアプローチ土間も、解体工事で発生した既存の板石を再利用している。

【玄関扉】
弓の矢の羽を模した、玄関扉の腰板(矢羽張り)。
さりげなく、しかし上品で個性的な印象に仕上がり、コーディネーターお気に入りのポイント。

【ガレージ】
愛車を眺めるだけでなく、夏はバーベキューや花火を楽しめるスペースとして整備した。

【玄関土間】
地域住民との交流の場として、二部屋を繋げた広がりのある空間に仕上げた。
タイルは宿のメインカラーである、海をイメージした青をセレクト。
古材の深みのある茶色と調和している。

【リビング・キッチン】
二間続きの和室だった部屋を大広間に改装した。
天井は既存の大引き天井をそのまま表しにしている。

【リビング】
愛車を眺めながら語り合えるリビング。囲炉裏テーブルの上部は二階の床を撤去し、吹き抜けに。
ガレージに面した間取りだが、吹き抜けからも採光することで、明るく広々とした空間に仕上げている。

【囲炉裏テーブル】
職人が手仕事でつくった囲炉裏テーブル。
接ぎ合わせた材はクリ、マツ、ケヤキ、タモと様々。
職人の遊び心が活きた、お気に入りのテーブルになった。

【キッチン】
長期滞在の方にも快適に過ごしていただけるよう、キッチンは大きめに。
全体の雰囲気に合うよう、システムキッチンではなく造作している。炊飯器や電子レンジもキッチン内に収納し、すっきりとした印象に。

【1Fベッドルーム】
落ち着きある空間に仕上げるため、天井高は低く抑えている。
色味はあえてダークトーンに仕上げ、よしず素材の船底天井、和紙張りの壁紙、組子格子をあしらった障子など、和の趣を感じられる、落ち着いた寝室。

【1Fベッドルーム】
光源が直接目に入らないよう、主照明は使用せず間接照明のみで仕上げた。
青い壁はキラキラ光る瀬戸内海の波をイメージして、銀粉を混ぜた、コテ引き仕上げの珪藻土塗り。
各寝室にはそれぞれ異なるアロマを置き、香りでも寛いでいただけるよう演出している。

【2Fベッドルーム】
明治初期の疑洋風建築をイメージした寝室。
貫入の曇りガラスのシャンデリア風照明は、アンティークショップで購入し、取り付けた。

【建具】
吹抜に面する壁。もともと二間続きだった和室の間境のため、既存の欄間、建具の内法を再利用している。
鶴と松の障子は別棟の書院障子をアクセントとして入れた。
一階から見上げた時に映る書院障子のシルエットが何とも美しく、こちらもコーディネーターのお気に入り。

【2F和室】
照明、畳の表替えのみで、既存をほぼ活用している。

【吹き抜け】
ガレージがあることで閉鎖的にならないよう、南面する2階の部屋を撤去し、吹き抜けにして光を取り入れている。
梁の構造が美しく見えるよう、照明はダクトレールでシンプルに。
上部を照らすことで空間に広がりと落ち着きを感じられる効果がある。

【洗面所】
水回りは清潔感のある明るい空間に。こちらもメインカラーの青をポイント使いしている。
カウンターは職人の造作。材はカリンで、端部のミミを残し使用した。

【浴室・脱衣所】
対面する壁を同じタイルで仕上げ、統一感のある空間に。こちらもカウンターはカリンで造作している。

【浴室】
ユニットバスではなく、浴槽部分から上を在来工法で施工する「ハーフユニット」で造作。
防水性の安心感と、お手入れのしやすさ、仕上のこだわり、どちらも叶えてくれる工法。

【トイレ】
清掃性を重視し、床はフロアタイル、腰壁はデザインタイルを使用。
窓横の棚はトイレットペーパー収納。扉の表面は和紙に版画を押した「京唐紙」建具。

なんば建築工房のこだわりが感じられる、趣ある宿です。最大10名様までご利用できます。
みなさまのご利用を心よりお待ちしております。

下津井宿 風待汐待
岡山県倉敷市下津井1丁目7-30
https://kazeshio.com/ja/

類似事例