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実例紹介

施工事例

おばあちゃんから孫へ受け継がれる家

元々は草屋屋根だった平屋の家を、ご祖父母の代で現況の形に改修。ご両親は早くに他界されましたが、孫であるお施主様がこの家を守っていきたいと改修を決意されました。

玄関は間口を広げ、お客様を招き入れる空間に広がりをもたせました。リビングは真壁仕様の塗壁と天井板で和洋折衷に。
建具のデザインで個性を持たせ、リビングとダイニングキッチンを繋ぐ壁には、明り取りにもなる組子格子の建具をはめ込みました。この組子の建具には古ガラスを再利用し、以前の建物の面影を残しています。
奥のおばあちゃんの部屋には以前の建具を移設するなど、無駄遣いの無い計画で進めていきました。

繋がった和室は地袋を設け使い勝手も良く、一新されて心地よい空間になりました。
さらに、2階には構造的に撤去できない既存の梁を残す事で、古民家の雰囲気を味わえる趣味のお部屋を新しく作りました。

【外観】
緩やかなポーチ階段で高齢のおばあちゃんに配慮したアプローチに。

【外観】
漆喰の壁に施した腰板は、美しい木目と幅広の板で高級感が漂う。
軒裏の垂木と丸太の梁や、柱の木組みも美しい。

【玄関】
下駄箱や飾り棚にはお気に入りの物を飾れる。

【玄関】
構造的に残したい柱は、見た目にもやさしい丸太に変更。奥に続く格子戸は素格子にすることで、繋がりを重視した。

広縁と玄関の間境には丸窓を設けた。施主様を交えて決めた竹の本数や角度も、納得のいく仕上がりとなった。

【リビング】
構造を第一に考えた補強用の梁と柱を上手く意匠に取り込み、違和感なく仕上げた。

【リビング】
建具を開け放てば、隣接するダイニングキッチンへ繋がる。
造作のカウンターやテレビ台も、自社職人の手仕事によるもの。

【造作家具】
使い勝手とデザインを考慮した、オリジナルのカウンターとテレビ台。
テレビの後ろには和紙を貼り、やわらかい光を演出した。

【仏間】
仏間の横には書院風の飾り棚を設け、ご先祖とともに過ごせる空間に。

【小屋裏】
低い位置にある梁をくぐると、趣味の空間が広がる。
大人では立てないくらいの天井高も、子どもにはのびのび過ごせる楽しい隠れ家に。

【トイレ】
板貼りの壁によしず天井。舞良戸の建具と焼物の鉢で、和風のトイレに仕上がっている。

【 おばあちゃんから孫へ受け継がれる家】

設計/施工
なんば建築工房

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