ビルトインガレージのある和モダン平屋
- 新築
和モダンの平屋住宅。
外観のメインは黒い焼板と白い漆喰風の吹付でありながら、コンクリート打ち放しをビルトインガレージに組み込み、モダンな雰囲気に仕上げました。
建物基礎を約400ミリ高くして、水害対策を考慮しています。
南の隣家が総二階のため、日当たりを考慮して南側を広く空ける建物配置に。
ダイニング→リビング→ガラス屋根のある濡れ縁と、空間は外と中の繋がりをつくり、目線を遮りながら寛ぐことのできる濡れ縁スペースにしました。
また、用途に応じてダイニングキッチン、和室、濡縁を建具の開閉で仕切れるようにして、来客時などにも便利な間取りにしました。
寝室はビルトインガレージの上、中二階部分に作り、平屋の雰囲気を保ちながら最大限に空間を利用しています。
立地条件や日当たり、趣味や収納など使い勝手を考えながら、和モダンの落ち着きのある建物を目指して計画しました。
【外観】
アプローチから見る玄関ポーチは、和とモダンが調和する仕上げ。
黒い板塀で囲われた内側は、愛犬が安全に遊べるドッグガーデンになっている。
外構の板塀も建物と同じイメージで製作し、庭も家の一部として、統一感のある仕上がりを提案。
【外観】
屋根の重なりを意識した外観。妻壁は吹き付け仕上げで、ツートーンに。
軒裏の無垢の杉板が外観に温かみを与え、美しさを際立たせている。
立面図ではまず見えないが、実際は建物を見上げる形になるため、”軒裏”が美しいかどうかが、外観の出来を左右する。
【外観】
打ち放し基礎と焼き板の外観に重なり合うガルバリウム素材の屋根は、和モダンの外観を演出している。
奥行と高さを生かした立面で、印象的な外観に。和の趣を感じさせ、家の耐久性も高めるため、軒を深く張り出させている。
北面にはビルトインガレージを設置。
【ビルトインガレージ】
バイク好きのお施主様のご要望で、ビルトインガレージを計画。
ビルトインガレージの上部はスキップフロアとして空間を構成している。
焼き板、木製窓とコンクリート打ち放しで、伝統素材と異種素材の調和を図る。
【玄関・アプローチ】
勾配天井の空間をすっきりした印象にする、登り梁仕上げ。
登り梁の鼻先(軒下の一番先)をカットするひと手間を加えている。少しの事だが、全体のバランスが上品で軽やかな外観に仕上がる。
【LDK】
奥の建具を開けると、一続きとなるLDK。勾配天井(登り梁)で木組みをシンプルに設計した。
カエデの床と勾配天井のリビングは、明るく広がりのある空間となる。
掃出し窓のロールスクリーンの上部は、カーテンボックスと間接照明を兼ねている。間接照明を設置すると、昼と夜で全く異なる表情が味わえる。
【LDK】
南からの自然光をふんだんに取り入れる。
ウッドデッキの外は格子で囲い、プライバシーを確保しつつ、時間を忘れてくつろげる空間を演出。
デッキは愛犬の遊び場、洗濯物干し場とフレキシブルに活用できる。
【サンルーム】
視線も遮りつつ、昼間の防犯を兼ねた木製格子は物干しスペースへ採用。
光と風をふんだんに取り入れ、愛犬の遊び場に最適なスペースにもなっている。
中のような、外のような、そんなあいまいな空間が、生活に潤いと実用性を高めてくれている。
リビングが暗くならないよう、デッキスペースの屋根は瓦ではなく、ガラスで仕上げている。
【寝室】
ビルトイン車庫の上に設けた、中二階の寝室。
登り梁の勾配天井で素材を感じつつ、カラーのクロスをアクセントとした寝室。
クロスを貼り分ける時は「部分」ではなく「面」で。
アイキャッチとなる、目線や空間の正面になる場所へ施工するのが成功のポイント。小面積なら柄のクロスもおすすめ。
【 ビルトインガレージのある和モダン平屋】
- 設計/施工
- なんば建築工房