書院と欄間。壊されゆく古民家の再利用。
なんば建築工房代表、
(一社)全国古民家再生協会 岡山第一支部長の正田です。
本日は少し、シリーズお休みして、
最近町おこしで宿泊事業を始める予定です。
そこで撮った1枚。
寝室にはめられた、書院欄間。
今のお家で書院欄間を設ける家はなかなかありませんが、昔は格式ある和室には床の間に書院を設ける形式が多くみられました。
書院は床の間や部屋の採光に有効で、昔は僧侶の書斎で明かり障子からの光で写経や学問をする机でした。
武家屋敷では学問をする場所でしたが実用性を失い床飾りの一つとして作られてきたようです。
上部には、組子欄間、おさ欄間、鍬形欄間、透かし欄間などが使われます。
壊されゆく古民家ではこのような書院や欄間もごみとして捨てられることがあります。
そのため、古民家再生協会の取り組みとして古材や古民具の利活用が進められています。
弊社ではこのような古材・古民具の買取を行い、古材倉庫にて大切に保管しています。
日本の住文化の伝承とカーボンニュートラルな社会の実現に繋がることを願いながら、日々活動を続けています。