木のまな板をオーダーしました
こんにちは。広報の菅野です。
みなさんは、ご自宅でどんなまな板を使っていますか?
木のまな板もあれば、樹脂やプラスチックのまな板、今はゴム製のまな板もあるそうです。僕はスペースや重さのことを考え、樹脂のものを使っていました。
しかし、最近は料理にハマり、良い包丁が欲しいな〜、、、と思うようになり、良い包丁を買うなら良いまな板も無いとね、ということで、木のまな板を探すことに。
そこで、たまたまYouTubeのおすすめに上がってきたのが、とある碁盤店さんの動画。
こちらの碁盤店では、まな板の製作も行なっており、もっと多くの方に木のまな板を使ってほしい!ということで、発信をされているそう。
もしかすると、木のまな板にこんなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
・柔らかいので傷つきやすく、雑菌が繁殖しやすい
・カビが生えたり、黒ずんだりしやすい
・お手入れが面倒で、怠ると使えなくなってしまう
しかし、それらは誤解で、しっかりしたものを選べば、実はお手入れも簡単で、雑菌も繁殖しにくく、削り直しをすれば十年以上も使えるそう。
碁盤店さん曰く、まな板を選ぶときのポイントは4つあるそうです。
1、まな板に向いている材を選ぶ
まな板に向いている材は、適度に油分を含み(水を弾く)、適度に柔らかくて刃当たりがよく、抗菌性のある木で、
イチョウ、ヒノキ、ヒバ、カヤ、ヤナギ、朴の木(ほおのき)
だそう。
聞き慣れない木もありますが、特にカヤは碁盤にも使われ、まな板としては最高級の木材の一つだそうです。
当社の木材倉庫にもあるんでしょうか?今度、大工さんに聞いてみます。
2、柾目か板目か
木取りの違いによって変わる、柾目の材と板目の材。当社の木材倉庫にも両方がありますが、一般的に柾目の方が強度が高く、高価なものが多いです。
強度が求められる場所に使われるのも、柾目の材ですね。
まな板も同じで、柾目の方が強度が高く、削り直しの際の削る量も少しで済むため、より長持ちするそうです。
3、目の細かさ
年輪同士の間がぎゅっと詰まった、目細(めごま)の材の方が、シミになりにくく、強度も高いそう。
目細の材は、長い年月をかけて、ゆっくり育ってきた証です。
4、赤身か白太か
赤身といってもマグロや牛肉ではなく、木の中心部分の色が濃くなっている部分のことで、心材とも呼びます。
丸太をよく見ると、中心は色が濃く、周囲に行くにつれ、色が白くなっていると思います。
赤身の材は水分が抜け、油分を多く含むため、歪みが少なく水を弾きやすいのが特徴で、家づくりでも柱などの構造材に用いられます。
このように、適正材で、柾目、目細、赤身を使ったまな板は、反りが少なく、水を弾き、適度に弾力があり、抗菌性もある一級品だそう。
こうして考えると、家づくりで使う木材にも通じるところがありますね。
使うべきところに、適切な木材を使う。このような適材適所のことを「木遣い」と言いますが、まさに木を知り尽くした職人さんだからこその知恵ですね。
というわけで、今回はまな板職人さんにお任せをして、オーダーしました。
見た目や購入時の性能だけではなく、昔からの知恵を活かした職人さんの手仕事は、十年以上使い続けて、その違いが明確に現れるものです。
改めて、”木遣い”を大切にしている当社の職人さんたちってすごいな、と思いました。
特に、家づくりで使われる木材は大きくて丈夫なものが多いので、木材倉庫を見ているだけで勉強になります。
木材倉庫や古材倉庫は予約制でどなたでも見学いただけるので、気になった方はぜひお問い合わせくださいね。
まな板はまだオーダーしたばかりなので、また届いたらレビューします!